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​ グラフェンや遷移金属ダイカルコゲナイド(TMDC)に代表される様々な原子厚のシート状 物質(二次元物質)が発見されて以来、その特異な構造に由来する新規物性とエレクトロ ニクスをはじめとする多彩な応用が大きな注目を集めています。このような二次元物質に ついて、シートの「端」を起点として別の二次元物質を成長させることができれば、原子 厚のヘテロ構造やナノスケールの幅を持つ細線など新たな機能を持つナノ構造の実現が期 待できます。 私たちのグループでは、このようなナノ構造の実現と機能開拓を目指し、化 学気相成長を利用した物質合成やヘテロ構造の物性研究を進めてきました。特に、作製し た試料の品質、構造、そして組成の評価では、顕微分光、走査プローブ顕微鏡、電子顕微 鏡などが必要不可欠なツールであり、迅速に評価を行い合成条件へとフィードバックする ことが重要となります。 本講演では、二次元物質のヘテロ構造に関係する成長と物性・機 能に関する進展や研究における原子間力顕微鏡の利用例について紹介します。